強靭化(レジリエンス)とは、頭だけの「設計」や「管理」だけでは到達できない「しなやかさ」を意味している。それは、不確実性を生きる一つの有機体(個人、企業、国家)が蓄えてきた「生きる力」なのだ。本書によって、欧米受け売りの理屈を超えた、きめ細やかな日本人の実践論、地に足が着いた真のマネジメントが甦ることを願う。
浜崎洋介(文芸批評家/京都大学経営管理大学院特定准教授)
システム開発プロジェクトの多くが失敗に終わっているのは、PDCAサイクルのP(計画)とC(評価)ばかりに力が注がれ、肝心のD(実行)とA(改善)が疎かになっていることが原因の1つであると、私は考えています。
(中略)
D(実行)と、A(改善)を重視したマネジメントとは、プロジェクトのゴールへ向けての「組織的知識創造プロセス」に主眼を置くことです。
プロジェクトの実行作業(実践)を通して学びを得、課題や問題を解決するための知識を創造し、改善を実行する。こうしたプロセスを繰り返すことで、プロジェクトを成功に導くことが可能となります。
「おわりに」より
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