DX
DXコンサルティングとは?内容・導入のメリット・コンサルの流れを徹底解説

DXコンサルティングとは、デジタル変革を推進するための専門的な支援サービスです。
本記事では、DXコンサルティングの基礎知識から、導入することで得られるメリット、導入の流れなどを解説します。
本記事を読めば、DXコンサルティングの活用方法や効果が明確になり、自社に合ったコンサル会社を見つけることができるでしょう。
DXコンサルティングとは|デジタル技術で経営戦略を改革する

DXコンサルティングは、デジタル技術を活用して経営戦略を立案し、実行するためのコンサルティングサービスです。
DXコンサルティングでは、大きく分けて以下3つの領域の対応を行います。
PM機能 | 企業の課題解決に向けたプロジェクトの進行管理を行う。 |
戦略立案 | 自社のビジネスモデルや競合などを分析し、現状の課題を明確にした後、戦略を依頼企業と決める。 |
システム導入 | 戦略に沿って、AIやクラウドなどの最新技術を導入し、業務やサービスを効率化・最適化する。 |
DX化における実務経験のプロが専門知識や過去の知見を活用しコンサルティングしてくれるため、スムーズに課題解決やシステム導入が期待できます。
サービスを活用することによって、DX化におけるコストの削減・潜在的リスクの回避ができ、自社サービスや業務改善が効率よく進む可能性が高まるでしょう。
DXコンサルティングを利用するメリット

DXコンサルティングを利用する主なメリットは以下のとおりです。
- 自社でDX人材を確保する必要がない
- 自社にないノウハウを得られる
- 第三者の立場で客観的にコンサルティングしてもらえる
それぞれ具体的に解説します。
自社でDX人材を確保する必要がない
DXコンサルティングを活用すれば、自社でDX人材を確保する必要がありません。
DXコンサルティング費用とDX人材の採用・育成コストの差は以下のとおりです。
DXコンサルティング | DX人材の採用・教育 | |
費用 | 30万円~/月(*1) | 採用:約103.3万円(*2) 教育:10万円~50万円/月給与:734万円(*3) |
(※1)100名規模へのDXコンサルティング(伴走型支援)を提供する企業のサービス資料より算出
(※2)就職未来研究所「就職白書」より
(※3)「デジタル人材の平均年収は734万円、「企画」と「開発」に150万円の差」より
採用にコストが相応にかかり、その後も教育費用や給与が発生することを考えると、DXコンサルティングを活用してしまった方が早いことも多いのです。
また、採用も必ず成功するとは限らないため、知見の多いコンサルティング会社を活用してしまった方が費用対効果が高くなります。
自社にないノウハウを得られる
DXコンサルティングを活用することにより、専門家から最先端のデジタル技術・ツールの活用法・運用経験などのノウハウを得られます。
既存事業の効率化を検討していたり、既存事業に付加価値を付けて将来の事業展開に結び付けたりしたい企業にとっては活用するメリットが大きいといえるでしょう。
第三者の立場で客観的にコンサルティングしてもらえる
社内のメンバーだけでDX化を進めてしまうと、社内の常識にとらわれ、革新的なアイデアが出づらい可能性があります。
第三者の客観的な視点からアドバイスをもらうことにより、今まで気づけなかった解決策が導きだせ、経営革新につながる可能性が高まります。
DXコンサルティングを依頼すべきタイミング
以下のような状況のときは、DXコンサルティングを依頼すべきタイミングといえます。
- 自社のIT人材が不足しているとき
- 既存事業が不安定なとき
- 経営改革のアイデアが浮かんだとき
それぞれ解説します。
自社のIT人材が不足しているとき
自社のIT人材が不足しているときは、DXコンサルティングを依頼することで、DX推進に必要な専門知識や技術を得ることができます。
DXコンサルタントは、最新のデジタル技術やデータ分析に精通しており、自社のビジネスに合わせた最適なDX戦略を提案してくれます。
また、DXコンサルタントは、自社のIT人材の育成や採用もサポートしてくれるでしょう。
DXに関する教育や研修を行ったり、デジタル人材の獲得方法や定着策を提供してくれたりすることで、自社のDX人材を増やせます。
自社のIT人材が不足しているときは、DXコンサルティングを依頼して、DX人材の確保と育成を行うことがおすすめです。
既存事業が不安定なとき
既存事業が不安定なときにもDXコンサルティングを依頼することで、事業の現状分析や課題抽出、改善策の提案などを受けることができます。
DXコンサルティングを利用することで、自社の強みや弱み、市場の動向やニーズ、競合他社の戦略などを客観的に把握し、自社に最適なDX戦略を立案・実行できます。
経営改革のアイデアが浮かんだとき
経営改革のアイデアが浮かんだときも、DXコンサルティングを依頼すべきタイミングです。
自社内で検討するだけでは、アイデアが形にならなかったり、実行に移すための具体的な方法がわからなかったりすることもあります。
DXコンサルタントは、豊富な経験と知識に基づいて、アイデアを具体化し、実行に移すための計画を策定します。
また、社内体制の整備や人材育成など、改革を成功させるための支援も行ってくれるでしょう。
【DXコンサルティングにより解決する課題例】
- アイデアの具体化・ブラッシュアップ
- 実行計画の策定
- 社内体制の整備
- 人材育成
- 最新技術の導入
- リスクの回避
- 成功確率の向上
【6STEP】DXコンサルティングの流れ
DXコンサルティングの利用を開始し、運用するまでの大まかな流れは以下となります。
- 目的や方向性の策定
- ニーズの分析や課題の整理
- 課題分析・抽出
- 優先順位の決定や業務設計
- システム設計・構築
- 運用分析
手順ごとに解説していきます。
なお、DXコンサルティングの内容によっては、上記の一部の業務のみがサービス範囲になります。
したがってどの範囲までを網羅したサービスなのかは確認しておきましょう。
1.目的や方向性の策定
ITツールを導入したり、DX化を進めたりする目的が明確になっていなければ、DXコンサルティングを利用しても、途中で目的がぶれてしまい十分な効果が得られないリスクが発生します。
そうした事態を避けるために、DXコンサルティングでは目的や方向性を明確にします。
2.ニーズの分析や課題の整理
目的や方向性が決定したら、現場や経営上におけるニーズの分析や課題の整理を行います。
状況に応じて、作業担当者やマネージャーなども参加し、現場目線で変革すべき事項を洗い出します。
3.課題分析・抽出
課題分析・抽出の目的は、DXの実現に向けて、どのような改善や変革が必要かを明確にすることです。
課題分析・抽出の方法は、依頼企業の現状や目標をヒアリングし、業務プロセスやデータフローを可視化することで行います。
また、業界や競合の動向、最新の技術やトレンドなども参考にします。
課題分析・抽出の結果、依頼企業の業務やシステムに関する課題の種類や程度、影響範囲や優先度などが明らかになるでしょう。
これにより、DXの方向性や目的がより具体的になり、次のステップである業務設定に移ります。
弊社では、この段階で標準化しやすいコア業務と、補助的なノンコア業務に分割して課題分析・抽出を行います。
4.優先順位の決定や業務設計
分析した業務内容について、解決する課題の優先順位を決めていきます。
また、改善に向けて何をしていくかといったスケジュールや、タスク管理を含めた具体的な業務設計が行われます。
変化の影響が少なく、万が一失敗しても大きな損失を生まない業務から始めていくと反対意見が出にくく、リスク分散にもつながります。
5.システム設計・構築
システム設計・構築では、業務設計で決めた優先順位やスケジュールに基づいて、DXコンサルティング会社が最適なシステムを提案・開発します。
この過程では、DXコンサルティング会社とのコミュニケーションやフィードバックが欠かせません。
システムの要件や仕様が変更された場合は、速やかに伝えることで、無駄な工数やトラブルを防ぐことができます。
システム設計・構築が完了したら、テストやデバッグを行って、システムの品質や安全性の検証が行われます。
6.運用分析
システム導入後は、最初に定めた課題解決ができているかを検証します。
組織的な課題が見つかることもあるので、PDCAまでを網羅しているサービスを選ぶと安心です。
DXコンサルティング会社の失敗しない選び方
DXコンサルティング会社は複数あり、会社選びを間違えると自社サービスや業務内容の改善はスムーズに進みません。
具体的には下記のポイントで選ぶとよいでしょう。
- 得意分野で選ぶ
- 経歴・実績で選ぶ
- 費用で選ぶ
詳しくは下記の記事をご覧ください。
関連記事:DXコンサルティングの失敗しない選び方!失敗事例と対策も徹底解説!
まとめ
DXコンサルティングを活用することで、DXのノウハウや人材が足りなくてもスムーズなデジタルトランスフォーメーション化を期待できます。
DX化の推進により、経営改革のアイデアを実現しやすくなり、競合他社との差別化も実現しやすくなるでしょう。
ノムラシステムコーポレーションでは、貴社の業務改善をサポートするコンサルティングサービスを提供しております。
お困りごとがあれば、お気軽に、ノムラシステムコーポレーションまでご相談ください。